著者：BMW Motorrad Fukushima

BMWバイクに乗るとき、ツーリング仲間との通話やナビの案内、音楽の再生を快適に楽しめるインカムは欠かせない存在です。しかし「どのモデルを選べば接続が安定するのか」「ヘルメットへの取り付けは難しいのでは」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に通話の音質やスピーカーの性能、防水性やバッテリーの持続時間は、走行中の安全性や快適性に直結するため妥協できないポイントです。

近年はBluetooth対応機能に加えてメッシュ通信方式を搭載した製品も登場し、複数人で同時に会話できるようになりました。他社との接続にも対応するモデルが増えており、BMWバイクとの相性を意識した用品選びはますます重要になっています。特にフルフェイスやジェットタイプなどヘルメットの形状に合わせたマイクの位置調整や防水性能の検証が必要で、取り付けにかかる工賃も見逃せない要素です。

この記事を読み進めることで、人気のビーコムやSENA、MIDLANDなどのモデルの特徴や比較に加え、ヘルメットごとの適切な装着方法や工賃の目安まで理解できます。通信方式の違いや接続安定性を踏まえた選び方を知ることで、ツーリング中の会話や音楽を安心して楽しめるようになります。信頼性ある情報をもとにBMWバイクに最適なインカムを見極め、快適で安全なライディング体験を手に入れてください。

BMWバイクインカムの基礎知識と仕組み

インカムの通信方式をBluetoothとメッシュで比較

バイクインカムは、ライダー同士の通話やスマートフォンとの接続、ナビゲーションの音声案内や音楽再生に欠かせない用品となっております。特にBMWバイクに搭載されている最新の機能や用品と組み合わせる際には、通信方式の違いを理解しておくことが非常に重要です。現在主流となっている通信方式はBluetoothとメッシュであり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。

Bluetooth方式は多くの製品やスマートフォンに標準搭載されており、ペアリングが容易で価格も比較的安価です。音質も安定しており、スピーカーやマイクを通じてクリアな音声で会話や音楽を楽しむことができます。ただし、通話可能な人数には制限があり、距離が離れると通信が切断される場合がございます。また、接続の順番や操作手順に煩雑さを感じるユーザーも少なくなく、特にツーリング仲間が多い場合や他社製インカムとの同時接続を希望される場合には不便に感じられることもあります。

一方、メッシュ方式は最新のモデルや上位機種に搭載されている通信技術で、複数人数での同時通話が可能です。接続の安定性に優れ、途中で仲間が退出しても会話が途切れにくく、通信距離も長く確保できますので、走行中の安心感が高まります。ただし、Bluetoothに比べて本体価格は高めで、バッテリーの消費も大きいという特徴があります。

BMWバイクインカムを選ぶ際には、ご自身が主にどのような利用環境にあるかを基準にする必要があります。ソロツーリングやタンデムでのご利用が多い場合には、Bluetooth方式でも十分な性能を発揮いたします。一方で、グループでのロングツーリングや安定した会話環境を重視される場合には、メッシュ方式をお選びいただくと利便性が高いです。また、バイク用品ショップでのレビューや口コミをご参考にされることで、ご自身に最適なモデルを見つけやすくなります。

以下にBluetoothとメッシュの違いを整理いたしました。

BMWのTFTディスプレイやマルチコントローラーと連携するメリット

BMWの最新モデルにはTFTディスプレイやマルチコントローラーが搭載されており、バイクインカムとの連携によって利便性が大きく向上いたします。TFTディスプレイは走行情報やナビ案内を高精細に表示できるだけでなく、Bluetooth接続を介してスマートフォンやインカムとの連携を可能にいたします。これにより、ライダーは走行中でもハンドルから手を離さずに音量調整や通話の受発信を行うことができます。

マルチコントローラーはBMW独自の操作システムであり、ハンドル左側に配置されたダイヤルを回すことで画面操作や音量調整、機能切り替えを行うことができます。これにより、グローブを着用したままでも直感的な操作が可能となり、誤操作を減らし安全性を高めることができます。

インカムをTFTディスプレイやマルチコントローラーと連携させると、通話、音楽、ナビ音声が一元管理されます。特に、ツーリング中に複数の情報が同時に流れる場合でも優先度を設定できるため、必要な情報を逃さずに受け取ることが可能です。例えば、ナビ音声が流れている際に仲間から通話が入ると自動で切り替わり、終了後は再度ナビ音声に戻るといったスマートな制御が実現できます。

BMWバイクのインカムとビーコムやSENAやMIDLANDを比較

ビーコムSB6XRやE1の操作性や音質や防水性能

ビーコムは日本国内で高い人気を誇るインカムブランドであり、特にSB6XRやE1はBMWバイクユーザーからの支持も厚いモデルです。これらのモデルは操作性、音質、防水性能といった重要な要素において優れた評価を得ています。BMW車両は高速道路や山岳地帯など多様な環境での走行が多く、その中でストレスなく通話や音楽を楽しむためには、操作のしやすさと安定した通信性能が不可欠です。

操作性に関しては、SB6XRやE1はいずれもグローブを装着したままでも操作しやすい大型ボタンを搭載しています。BMW純正のマルチコントローラーと異なり、直感的に指先で押すだけで通話の開始や終了、音楽の再生や停止、音量調整が可能です。誤操作を防ぐためにボタンの配置が工夫されており、初めて利用する方でも迷うことなく扱える点が特長です。また、クイックペアリング機能を備えているため、一度接続したスマートフォンや他社製インカムとの再接続もスムーズに行えます。

音質に関しては、ビーコムは高性能スピーカーとマイクを採用しており、風切り音やエンジン音が強い環境でもクリアな会話を実現します。特にSB6XRは低音から高音までバランスよく再生できるチューニングが施されており、音楽再生時にも臨場感あるサウンドを楽しむことが可能です。音質を重視するライダーにとっては、走行中に音楽やナビ音声を快適に聞ける点が大きな魅力となります。

防水性能については、IPX規格に準拠した設計がなされており、突然の雨天走行でも安心して使用できます。BMWバイクはツーリング用途で長距離や悪天候に遭遇する機会が多いため、防水性は安全性にも直結する重要な要素です。E1は特に防水性を高めたモデルで、雨量の多い地域や冬場の厳しい環境下でも安定したパフォーマンスを発揮します。

さらに、ビーコムの強みは他社製インカムとの互換性にもあります。BMWバイクを複数人で走行する際、仲間がSENAやMIDLANDを使用していても比較的安定した接続が可能であり、他社同士の通信にも柔軟に対応します。これにより、製品選びの幅が広がり、グループでの利用時に大きな安心感をもたらします。

以下の表は、SB6XRとE1の特長を整理したものです。

ビーコムSB6XRやE1は、BMW車両での利用を想定した場合にも非常に適しているといえます。操作性の良さ、クリアな音質、そして高い防水性能がそろっているため、日常の通勤から長距離ツーリングまで幅広く活用できるでしょう。

SENAやMIDLANDのメッシュ通信方式や多人数通話機能を比較

SENAやMIDLANDは、世界的に高いシェアを持つインカムブランドであり、特にメッシュ通信方式を採用したモデルは大人数でのツーリングにおいて非常に高い評価を得ています。BMWバイクはグループでの走行が多い傾向にあり、通信安定性や多人数通話の快適さを求めるユーザーにとって、SENAやMIDLANDの特性は大きな魅力となります。

SENAはメッシュ2.0と呼ばれる最新の通信方式を搭載しており、最大で十数人以上の同時通話を可能としています。接続が途切れにくく、誰かがグループから離脱しても残りのメンバーの通信は継続するため、大人数ツーリングにおいて信頼性が高いです。また、音声操作に対応しているモデルも多く、走行中でもハンズフリーで通話や音楽操作が行える点が特徴です。BMWの大型バイクで長距離を走行する際、音声コマンドで操作できる利便性は非常に大きいといえます。

MIDLANDもまた、メッシュ通信に対応した製品を展開しており、特にヨーロッパでの人気が高いブランドです。MIDLANDの強みは安定した通信距離と堅牢な設計で、山岳道路や都市部でも接続が安定している点が挙げられます。さらに、音質も非常にクリアで、風切り音が強い環境下でも会話のストレスを軽減します。大人数での同時通話に加え、バッテリー持続時間も長く設計されているため、1日を通して利用できる安心感があります。

以下にSENAとMIDLANDの特徴を比較してまとめました。

BMWバイクユーザーがSENAやMIDLANDを選ぶメリットは、グループ走行における安定した通信と柔軟な機能性です。特にメッシュ通信は距離や環境に左右されにくく、仲間との会話が途切れない安心感があります。また、専用アプリを利用してファームウェアのアップデートや設定変更を簡単に行える点も魅力であり、最新の機能を常に利用できるのは大きな強みです。

BMWバイクのインカム取り付け方や工賃

フルフェイスヘルメットへのインカム取付方法

フルフェイスヘルメットはBMWバイクユーザーの中でも人気が高く、高速走行や長距離ツーリングにおいて防風性と安全性を兼ね備えています。インカムを取り付ける際には、スピーカーやマイクを適切な位置に固定することが重要であり、通話や音楽、ナビ案内をクリアに利用するために正確な作業が求められます。特にインカムはBluetoothやメッシュなどの通信方式を用いて接続するため、取り付け精度が悪いと音質が低下したり、通話が途切れやすくなったりする可能性があります。

一般的な取り付け手順としては、まずスピーカーをヘルメット内部のイヤースペースに設置します。多くのフルフェイスにはスピーカー用のくぼみがあり、そこにスピーカーを両面テープや付属のマジックテープで固定します。この際、耳の位置に対してズレがないように配置することで、音量を上げなくても十分に聞き取れる状態になります。次にマイクはチンガード付近にブーム型またはワイヤー型で固定し、走行中の風切り音を拾わない位置に設置します。風防スポンジを装着することでノイズ軽減効果も高まり、クリアな会話が可能となります。

取り付けの際には、配線の取り回しも重要です。ケーブルはヘルメット内装の隙間に通し、圧迫感や違和感が生じないように整理する必要があります。BMW純正やビーコム、SENAなどのインカムは本体をヘルメットの外側にクランプまたは両面テープで固定できるようになっており、車体に干渉しない位置を選ぶことが推奨されます。取り付け工賃については、バイク用品店やディーラーに依頼すると数千円から一万円程度の範囲となることが一般的です。ただし、作業内容やショップによって変動があるため、事前に確認することが安心につながります。

フルフェイス特有の注意点は、ヘルメットの気密性が高いため、マイク位置の調整で声がこもりやすいことです。そのため、マイクを口元から数センチ離して設置することが望ましく、実際に試着して会話テストを行うと最適な位置を見つけやすくなります。

ジェットやシステムヘルメットへの取付の注意点やマイク位置

ジェットヘルメットやシステムヘルメットは、開放感や利便性を重視するBMWライダーに選ばれることが多いヘルメットタイプです。インカムを取り付ける際には、フルフェイスとは異なる注意点があり、特にマイク位置の工夫が必要です。ジェットヘルメットはチンガードが存在しないため、風切り音や外部の騒音を拾いやすく、通話品質が低下しやすい特徴があります。そのため、ブームマイクを採用し、口元に近い位置でしっかりと固定することが重要です。

スピーカーの設置に関しては、フルフェイスと同様にイヤースペースに装着します。ただし、ジェットヘルメットは耳周りに余裕がないモデルも多く、固定が不安定になることがあります。この場合は、付属のスポンジパッドや調整用アクセサリーを用いてフィット感を高める必要があります。音質を重視する場合は、位置を耳にできるだけ近づけ、音漏れや音量不足を防ぐことが推奨されます。

システムヘルメットの場合、チンガードを開閉できるため、ブームマイクが干渉する可能性があります。このため、ワイヤーマイクを採用し、内装に沿わせて設置する方法が効果的です。また、チンガードを閉じた状態での声のこもりを防ぐために、マイクの位置はやや斜めに設置すると改善が見込めます。BMW純正アクセサリーやSENA、MIDLANDの製品は、こうした構造に合わせたマイク設計がされていることが多く、製品選びの際には適合性を確認することが大切です。

取り付け工賃については、ジェットやシステムヘルメットでもフルフェイスと同様に数千円から一万円程度で依頼できます。ただし、構造が複雑なシステムヘルメットは作業時間がかかることがあり、その分費用が高めになることもあります。DIYで取り付ける場合でも、マイク位置の調整や配線の処理に時間をかけることが快適性の向上につながります。

まとめ

BMWバイクに装着するインカムは、ツーリングの快適さや安全性を大きく左右します。通話や音楽、ナビゲーションを同時に利用できる利便性はもちろん、Bluetooth接続やメッシュ通信方式といった最新技術による安定性も選択の大きなポイントです。特にビーコムやSENA、MIDLANDといった人気ブランドは、それぞれ操作性や音質、防水性能に強みを持ち、BMWバイクの特性に合わせたモデルを選ぶことでより高い満足度を得られます。

一方で、フルフェイスやジェットなどヘルメットの形状により、マイクの位置や取り付け方法に工夫が必要です。適切に装着しなければ音声がこもったり、走行中の風切り音で会話が途切れるなどの問題が起こる可能性があります。取り付け工賃はショップや製品によって差があるため、費用を事前に把握することも安心につながります。購入前に確認しておくことが、使いにくさや無駄な出費を防ぐ観点でも重要です。

これらの要素を総合的に検討することで、単なるガジェットではなく、安全で快適なライディングを支える必需品としての価値が高まります。この記事を通じて、BMWバイクに最適なインカムの仕組みや取り付け方法、ブランドごとの特徴を理解できたはずです。自分の用途や走行スタイルに合った製品を選び、ツーリング中の会話や音楽を思う存分楽しみながら、より安心で充実したライディング体験を手に入れてください。

よくある質問

Q.BMWバイクのインカムは他社製のインカムと接続できますか
A.近年のインカムは他社との接続に対応している製品が増えており、BMW バイクでもSENAやMIDLAND、ビーコムなど異なるブランド同士で通話が可能です。特にメッシュ通信方式を搭載したモデルでは最大10人以上の同時会話が安定して行える設計になっています。Bluetooth方式でも2人から4人程度の接続は可能ですが、人数が増えると通信が不安定になりやすい傾向があります。自分のツーリング仲間が使用しているブランドを事前に確認し、対応するモデルを選ぶことで快適な会話環境を実現できます。

Q.BMWバイクのインカムで通話と音楽とナビを同時に利用すると不具合はありますか
A.最新のBMW バイク インカムは通話と音楽、ナビを同時に利用できるよう設計されています。Bluetooth接続のモデルでは優先度を設定することで、ナビの音声案内が流れると自動的に音楽が一時停止し、案内終了後に再生が再開する機能を備えています。メッシュ通信を搭載したモデルは仲間との会話が安定して続けられるため、ツーリング中でも情報を逃しにくいのが特長です。ただし、同時利用を長時間行うとバッテリー消費が増えるため、連続使用時間は短くなる傾向があります。ロングツーリングでは予備の充電方法を準備しておくことで安心して利用できます。

店舗概要

店舗名・・BMW Motorrad Fukushima
所在地・・・〒960-8153　福島県福島市黒岩字中島30番
電話番号・・・024-544-0488